5.電子キットの製作:PICライタを作ろう!

     いよいよ、電子キットの組立てに入ります。ここでは、秋月電子通商のPICライタのキット(AKI-PICプログラマーキットVer.3)を作り方を解説します。

     "PICライタ"とは、パソコン上のプログラムをPICに「書きこむ」ためのハードウェアです。PICはプログラムに従って動作するICですから、それを書きこむためのライタはPICを使った電子工作に必要な装置です。

    PICライタ
    キット本体¥6,700-
     まず、秋月電子通商の"AKI-PICプログラマーキット"を入手しましょう。別売りの電源、ケーブルセットも忘れずに。
    PICライタ用コード
    電源・ケーブルセット\1,000-

    まず、部品を確認しましょう

    (1)キットを開封します。
      キット内容
     キットには緑色のプリント基板、部品の入った袋が2つ、CD-ROM2枚、説明書が入っています。まず、部品のついた黒いスポンジが入っている方の袋から確認します。

    (3)IC類の入った袋も確認します
      袋(2)の中身
     袋をあけると中にはIC類(足が十数本生えている黒い部品です)が6種類入っています。そのうち4種類には対応したICソケット(ICをさしこめるような構造のソケット)があります。他にはゼロプレッシャーソケット(レバーのついたICソケット)が2つ、ピンヘッダとジャンパ、セラロックが入っているはずです。
     このうち、セラロックと16F84、12C509(IC上に印字してあります)はPICライタ製作には使いませんから、別にしまっておきます(本講座の最後に使います)。
     確認したら、部品はもう一度袋にしまっておきます。

    (2)細かい部品の入った袋を確認します。
      開封したところ
     もうひとつの方の袋をあけます。こちらはハンダ付けの練習のときに一度開けていますよね。中にはいっている部品を、形ごとに整理して並べてみます。詳しくは作りながら確認することにして、まずはおおまかに種類と数を確認してみます。抵抗は全部で13本、コンデンサ(小:水色の部品)は全部で10個あるはずです。

    ●抵抗をハンダ付けします。

    (1)"R1"をハンダ付けします
     後にあけたほうの袋には抵抗が全部で13本入っています。それぞれにはR1〜R13までナンバーがついていて、正しい位置に取りつけなければいけません。まず、"R1"を探しましょう。R1は"1.1kΩ"という値をもつ抵抗で、下図のように色分けされている部品です。
      R1
      茶、茶、黒、茶、茶のカラーバンドの抵抗です
     取り出したら、こんな感じで足を曲げます。
      足を曲げる

     基板を取りだします。白い文字の印刷がある方が表です。R1の取りつけ位置を探します。下の図の赤マルのあたりにあるはずです。
      R1取りつけ位置

     R1を、基板の表側から足をさしこんで取りつけます。部品の向きはどちらでも構いません。
      R1をとりつける

     基板を裏に返して足を広げ、ハンダ付けします。練習で使ったユニバーサル基板よりランドが小さいですが、見た目より簡単にできます。
      ハンダ付け
     穴の中に少量のハンダを流し込むような感じです。コテは寝かせ気味にするとうまくいきます。

     最後にリード線をニッパで切ってハンダ付け完了です。
    リード線は後の工作でも使いますから取っておいてください。
    完了! (左の画像では、わかりやすいように多めのハンダで
      付けていますが、もっと少なくてもいいです)
    うまくできたでしょうか。抵抗は比較的熱に強い部品なので、あせる必要はありません。

     同じ要領で、残りのR2〜R13も説明書および下表を参考に照合整理し、それぞれ正しい位置にハンダ付けしましょう。

    部品ナンバー
    抵抗値
    カラーコード
    備考
    R2, R3, R4 1.1kΩ R2,3,4 茶黒赤金 3 説明書では「茶赤黒金」
    R5 120Ω R5 茶赤黒黒茶 1
    R6, R7, R10,
    R12, R13
    10kΩ R6,7,10,12,13 茶黒橙金 5 説明書では「茶橙黒金」
    R8 47kΩ R8 黄紫橙金 1
    R9, R11 470Ω R9,11 黄紫茶金 2
     説明書のカラーコードの記述が、実際と異なっている場合があるので気をつけてください。

     抵抗は、それぞれ正しい取りつけ位置を基板の白い印刷(シルク印刷、といいます)で確認しながらハンダ付けしていきます。抵抗の種類と取りつけ位置は十分確認してください!間違えてハンダ付けされた部品を外すのは、付けるのよりも難しいのです。

     と、プレッシャーをかけてしまいましたが(^^; 落ちついて確認しながらいきましょう。部品の向きはR1と同様、どちらでも構いません。

    取りつけ後

     できましたか?

    next 次は「コンデンサの取りつけ」



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