この講座は、沼津工業高等専門学校(沼津高専)にて、中学生を対象に開催されたイベントです。(イベント案内ページはこちら) 今回機会に恵まれまして、河西電子技研もこの講座にスタッフとして参加させていただきました。 当日はロボットキット「梵天丸」を教材に使い、実際に組みたててPCを使ったプログラミングまでを体験してもらいました。「梵天丸」とは、「メカトロで遊ぶ会」によって製作されたキットで、PIC(16F84)を中心にして赤外線センサーによって障害物を検知し、モーター制御によって前後左右自由に動くことのできるロボットを作ることができるキットです。(梵天丸のページ) 当日の進行は ・電子回路製作 の順にロボットを実際に製作しながら進みました。われわれ講師のほかにも、生徒2人に1人の割合で高専の学生さんについてもらって、わからないことがあればその都度、個別に説明しながら進めることができました。 まず、電子回路の製作です。 次はメカ部分の組立てです。ギアボックスの組みたてと、基板部分を含めたロボット全体の組立てです。ギアボックスはタミヤの工作キットを用いています。少し複雑ですが、説明書をしっかり見て進めれば問題ありません。 最後に「まきもの」によるプログラミング講座です。私はここの解説を担当しました。PCを1人1台づつ割り当て、プログラミング言語の仕組みから説明していきます。この言語は日本語で直感的にわかりやすく、頭の柔らかい中学生ならものの30分も説明すれば自由自在にプログラムを組むことができるようになります。 「まきもの」プログラムは、たとえばこのように記述することができます。 :はじめのだん プログラムは、まず「はじめのだん」から実行されます。ここでは「みぎまわれ」という行動命令がありますから、梵天丸は左タイヤを前転、右タイヤを後転させて、つまり車体を右まわりに回転させます。 簡単な説明の後、生徒には各自で課題を自由に設定し挑戦してもらいました。 特に「迷路に挑戦!」は盛り上がっていました。この迷路はデモンストレーション用に高専の学生さんが製作したものなので、梵天丸にとってはかなり難易度の高い課題です。 かなり忙しい2日間でしたが、楽しくまた貴重な体験でした。ロボットが初めに動いた時の子供達のうれしそうな表情が、強く印象に残りました。
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